在宅ワークは、
もっと自分のペースで働けるものだと思っていました。
通勤がなくて、
人間関係も最小限で、
一人で黙々と仕事に集中できる。
そんな働き方が自分には合っている
そう思って、
リモートでできる仕事を選びました。
在宅でリモートワークを始めた頃は、
チャットの使い方も、ツールの使い方も、
分からないことばかり。
どう聞いたらいいのかも分からず、
手探りでネットを検索しながら
少しずつ慣れてきた気がします。
顧客とのやりとりも、
基本はテキストベース。
文章だけでやりとりするのは意外と簡単じゃなくて、
質問したことに対して回答がもれていたり、
聞いたこととは少しズレた内容が返ってきたり。
そんな経験をする中で、
自分が質問するときは、
相手が答えやすいように
箇条書きにしたり、
番号を付けてみたり、
そんなふうに整理して聞くことを
意識するようになりました。
リモートワークは、
ただ家で仕事をするだけではなく、
文章で伝える力や、確認する力も必要な働き方なのだと思います。
でも最近、
一日の終わりになんだか疲れていることが増えている。
もちろん、年齢的なものや運動不足、
家のこととの両立など、
いろんな理由はあると思います。
でも、それだけではない気がしています。
私が感じているのは、
リモートワークが少しずつ
「リアルワーク化」しているような疲れです。
自分のペースで働けるはずだったのに、
オンラインのやりとりやミーティングが増えて、
いつの間にか仕事との距離が近くなりすぎている。
その中で、
自分の中の境界線を
少しずつ越えていたのかもしれない。
そんなことを、最近よく考えています。
この記事では、
在宅ワークで疲れやすくなる理由を、
「境界線」と「自分ルール」という視点から
少し整理してみます。
在宅なのに疲れてしまう。
自分のペースで働いているはずなのに、
なぜか余白がなくなっている。
そんな感覚がある方にとって、
自分の働き方を見直すきっかけになればうれしいです。
在宅ワークは、自分のペースで働けると思っていた
私がリモートワークを選んだ理由のひとつは、
自分の仕事に集中しやすいと思ったからです。
人と話すことが苦手というより、
一人で黙々と進める方が、
自分の力を出しやすい。
周りの空気を読みすぎたり、
ちょっとした会話に気を取られたりせず、
目の前の仕事に集中できる。
そういう働き方が、
自分には合っていると思っていました。
もちろん、仕事をする以上、
人とのやりとりはあります。
確認も必要だし、
相談した方が早いこともある。
ひとりで全部抱えるより、
必要なところは連携した方がいい。
それは分かっています。
でも、在宅ワークには、
ある程度の距離感があると思っていました。
必要なことはテキストで確認する。
まとまった時間で作業する。
自分のペースで仕事を進める。
その距離感があるから、
無理なく働ける。
そんな感覚がありました。
でも、リモートワークが「リアルワーク化」してきた
リモートワークが広がって、
オンラインで働くことも
だんだん特別なことではなくなってきました。
チャットで連絡を取り、
必要なときはオンラインでミーティングをする。
離れていても仕事ができるのは、
とても便利なことだと思います。
ただ、最近は少しずつ
その距離感が変わってきたようにも感じます。
オンラインミーティングが増える。
少し分からないことがあると、すぐにオンラインでつなげて話そうとなる。
テキストで整理できそうなことも、会話で進める。
チャットの通知が気になって、気持ちが休まらない。
自分のペースで進めたいのに、予定が細切れになる。
もちろん、
オンラインで話した方が早い場面もあります。
文章だけでは伝わりにくいこともあるし、
話しながら確認した方が安心できる人もいると思います。
だから、ミーティングが悪いとか、
会話がいらないと言いたいわけではありません。
ただ私の場合、
何でもすぐに話して解決する流れが続くと、
自分のペースを保ちにくくなることがあります。
リモートなのに、
なぜか人との距離が近い。
家で仕事をしているのに、
気持ちはずっと職場にいるような感覚になる。
それが、
在宅なのに疲れてしまう理由のひとつなのかもしれません。
疲れの正体は、境界線を越えていたことかもしれない
人と話したくないわけでも、
協力したくないわけでもありません。
ただ、仕事は仕事として、
ある程度切り分けておきたい。
その方が、
お互いに無理なく関われるし、
必要以上に感情を持ち込みすぎずに済む気がしています。
距離が近くなりすぎると、
どこかに甘えが出たり、
逆に断りにくくなったりすることもあります。
「これくらいなら対応できるかな」
「今返した方がいいかな」
「ここで断ると感じ悪いかな」
そうやって少しずつ、
自分の中の境界線を越えてしまう。
一つひとつは、
大きな負担ではないのかもしれません。
でも、
小さな「まあいいか」が積み重なると、
気づいたときには自分の余白がなくなっていることがあります。
仕事の距離感って、
近ければ近いほどいいわけではないと思っています。
近いことで安心できる人もいる。
でも、ある程度の距離があるからこそ、
落ち着いて関われる人もいる。
私の場合は、
仕事を続けていくために、
ある程度、境界線が必要なのだと思います。
その境界線を少しずつ越えてしまうと、
小さなストレスが積み重なっていく。
在宅なのに疲れる理由は、
もしかしたらそこにもあるのかもしれません。
自分ルールを決めておく
在宅ワークを無理なく続けるためには、
自分の中にルールを持っておくことも
大事なのだと思います。
たとえば、私の場合なら、
・稼働時間外はチャットを見ない
・すぐに返信しなくてもいいものは、時間を決めて返す
・テキストで済む内容は、まず文章で確認する
・オンラインでのやりとりが必要かどうか、一度考える
・急ぎかどうかを確認してから対応する
・「今すぐできます」と簡単に言わない
・迷ったら「一度確認してから返します」と置く
・夕方以降に重い判断をしない
・休憩時間を削らない
こういうルールを
自分の中に持っておくだけでも、
少し違う気がします。
ルールというと、
きっちり守らなければいけないもののように
感じるかもしれません。
でもここでいう自分ルールは、
自分を縛るためのものではなく、
自分を守るためのものです。
仕事をちゃんと進めるために、
自分の余白を残しておく。
落ち着いて判断するために、
反射的に引き受けすぎない。
無理なく続けるために、
境界線をあいまいにしすぎない。
そういう意味でのルールです。
大事なのは、
ルールを決めることより、
決めたルールを自分で破り続けないこと。
「これくらいならいいか」を
積み重ねすぎないこと。
小さな無理を当たり前にしてしまうと、
あとから自分がしんどくなってしまうからです。
自分を優先することは、仕事を雑にすることではない
基本は、自分を優先していいのだと思います。
こう書くと、
わがままとか、自己中心的とか、
そんなふうに聞こえるかもしれません。
でも、そうではなくて。
仕事のために、
自分を犠牲にしなくていいということ。
仕事以外でも、
自分を犠牲にして
何かを成り立たせなくていいということ。
自分を優先することは、
仕事をおろそかにすることではありません。
むしろ、
自分のペースを守ることで、
落ち着いて仕事を続けられることもあります。
余白があるから、
確認できる。
落ち着いているから、
相手にも丁寧に返せる。
境界線があるから、
無理なく関係を続けられる。
そう考えると、
自分を守ることは、
仕事を続けるための土台でもあるのだと思います。
仕事の目的は、仲を深めることだけではない
仕事を進めていく上で、
人間関係はもちろん大切です。
相手を思いやること。
協力すること。
気持ちよくやりとりすること。
そういうことは、
仕事をする上でも大事だと思います。
でも、仕事の目的は
仲を深めることだけではなく、
必要な仕事をきちんと進めていくこと。
だからこそ、
近づきすぎないことが、
仕事を続けやすくすることもあると思っています。
何でもすぐに話すより、
まず文章で整理する。
すぐに引き受けるより、
一度確認してから返す。
相手に合わせ続けるより、
自分が無理なく対応できる範囲を知っておく。
そういう小さな線引きがあることで、
仕事のしやすさは変わっていくのかもしれません。
在宅ワークを無理なく続けるために、
自分の境界線を知って、
自分ルールを少しずつ守っていく。
それも、働き方を調えることのひとつなのだと思います。
完璧に守れなくてもいい。
ただ、
「今ちょっと越えているかもしれない」
と気づけるだけでも、
自分の働き方は少し変えられる気がしています。